アラートルールの作成
アラートルールは計測値を見守り、許容範囲を外れたときに知らせてくれます。このガイドでは、画面に表示される順番どおりに、ルールを1つ最初から最後まで作成します。
このページの内容
ルールは、1台または複数のセンサーの計測値を1つ見守り、許容範囲を外れたときに知らせます。
このガイドでは、次の例を最後まで使います。ハウスの気温を夜間に5 °Cより下げたくないとします。ルールでそのハウスの気温センサーを見守り、気温が5 °Cを下回った時点でメッセージを送れば、作物が傷む前に誰かが対処できます。
ルールを作成するまで、CropWatchは計測データを記録するだけで、こちらから連絡することはありません。知らせる役目を担うのがルールです。
必要なもの:
- すでに計測データを送信しているセンサー。まだの場合は、ゲートウェイの設置から始めてください。
- CropWatchのサインイン情報
- 4つの問いへの答え:どのセンサーの、どの計測値を、いくつで、誰に知らせるか
ルールの作成は5分ほどで終わります。ここでの操作がセンサーに悪影響を与えることはありません。
- CropWatchにサインインします。
- メニューからルールを開きます。ルールテンプレートという見出しの一覧に、作成済みのルールが表示されます。
- 一覧の右上にある+ボタンを押します。
1つのルールで複数のセンサーを見守れるため、CropWatchではルールを「ルールテンプレート」と呼んでいます。どちらも同じものです。
最初のカードの見出しは「1. テンプレート」です。入力欄が2つとスイッチが1つあります。
- ルール名:深夜2時にメッセージで見て、すぐわかる名前にします。「温度ルール3」より「ハウスの低温」のほうが伝わります。この名前は届くアラートに表示されます。
- 説明:任意です。次にこのルールを見る人へのメモです。半年後の自分かもしれません。
- ルールを有効化:オンのままにします。オフにすると、ルールは残りますが判定されません。ルールを消さずに一時停止したいときに使います。
2つ目のカードの見出しは「2. デバイス割り当て」です。「デバイス」の欄を開き、このルールで見守るセンサーにチェックを入れます。センサーは場所ごとにまとめられており、欄に文字を入力すると一覧を絞り込めます。
複数選ぶこともできます。その場合はセンサーごとに個別に判定されます。2つのハウスが両方とも冷え込めば、それぞれについて別々に通知が届きます。
名前のあとのかっこ内の長い英数字は、センサーのシリアル番号です。同じ名前のセンサーを見分けるために表示されています。
3つ目のカードの見出しは「3. アラート条件」です。ここで限度を設定します。項目は4つです。
- データ項目:見守る計測値です。温度 (°C)、湿度 (%)、CO₂ (ppm)、土壌水分、水深 (cm) などがあります。センサーが実際に計測している項目を選んでください。
- 演算子:比べ方です。「未満 (<)」「超過 (>)」「以下 (<=)」「以上 (>=)」「一致 (=)」から選びます。
- しきい値:アラートが発生する値です。
- リセット値:次のアラートが出せるようになるまでに、計測値が戻る必要がある値です。詳しくは次の項目で説明します。
冷え込むハウスの例では、データ項目「温度 (°C)」、演算子「未満 (<)」、しきい値5、リセット値7とします。
演算子の一覧にある「範囲」は保存できません。選ぶと「未対応の演算子です。」と表示され、保存ボタンが押せないままになります。値の幅を見守りたい場合は、代わりに条件を2つ使います(下記参照)。
ここはわかりにくいと言われる部分ですが、2分ほど読む価値があります。役に立つメッセージが1通届くか、役に立たないメッセージが40通届くかがここで決まるからです。
センサーは10分ごとに計測データを送ることがあります。寒い夜には、気温が6時間ずっと5 °Cを下回ったままになるかもしれません。36通もメッセージが届いては困ります。
そこでCropWatchは次のように動きます。
- 気温が5 °Cを下回ります。メッセージが1通届きます。
- 5 °C未満のままです。追加のメッセージは届きません。ルールは発生中の状態を保ちます。
- 7 °Cまで戻ります。ルールがリセットされ、正常に戻ったことを知らせるメッセージが届きます。
- その後にまた5 °Cを下回ると、新しいメッセージが届きます。
ルールを再び有効な状態に戻すのがリセット値です。しきい値より安全側に、少し間をあけて設定します。
- 低すぎる状態を見守る場合(「未満」5)は、リセット値を高くします。たとえば7です。
- 高すぎる状態を見守る場合(「超過」30)は、リセット値を低くします。たとえば28です。
リセット値を逆側に設定すると(「超過」30でリセット値35など)、計測データが届くたびにアラートとリセットが繰り返されます。誰もが避けたい大量のメッセージの原因です。
間はどのくらいあければよいでしょうか。普段の小さな上下動では越えない程度です。温度なら1〜2度が目安です。
「+ 条件を追加」で2つ目の条件を追加できます。追加した条件がすべて同時に満たされたときにだけ、アラートが発生します。
そのため、簡単にできることと、1つだけできないことがあります。違いを知っておくと役立ちます。
- 両方を同時に:「CO₂が1000を超え、かつ湿度が80%を超える」は、条件2つのルール1つで作れます。
- 値の幅:「20 °Cから30 °Cの間」は、「超過」20と「未満」30の条件2つのルール1つで作れます。
- どちらか一方:「5 °Cより寒い、または35 °Cより暑い」は1つのルールにはできません。2つが同時に成り立つことはないからです。ルールを2つ作ってください。
4つ目のカードの見出しは「4. アラートアクション」です。自分宛てのプッシュ通知が、あらかじめ1つ追加されています。これを変更するか、さらに追加します。
「アクションタイプ」を開いて、次から選びます。
- Push:選んだ人のスマートフォンやパソコンに通知が届きます。通知を設定していない人は「プッシュ未設定」と表示され、何も届きません。
- EMail:「送信先」の欄にメールアドレスを1つ入力します。2つ目のアドレスに送るには、1つの欄に2つ入力するのではなく、アクションをもう1つ追加します。
- LINE:一覧から人を選びます。「LINE未連携」と表示される人は、まだLINEをCropWatchに連携していないため、メッセージが届きません。
- LoRaWAN:人に知らせる代わりにリレーを切り替えます。ヒーターを入れる、換気窓を開けるといった操作です。切り替えるデバイスと時間を指定します。使う前に弊社にご相談ください。
「アクションを追加」で必要なだけ追加できます。1つのルールで、ある人にメールを送り、別の人にプッシュ通知を送り、ヒーターを入れる、といったことを同時に行えます。
最後のカードには「ルール概要」が表示されます。名前、有効かどうか、見守るセンサー、条件が並びます。一度目を通してください。ルールが実際にどう動くかのとおりに書かれているので、入力ミスに気づく一番の機会です。
代わりに「プレビューを表示するには、上の必須項目をすべて入力してください。」と表示される場合は、まだ入力が足りません。原因はほとんどの場合、次のどれかです。
- 名前がない
- センサーにチェックが入っていない
- しきい値またはリセット値が空欄
- 送信先のないアクションがある
- 保存できない「範囲」の演算子を選んでいる
最後に「ルールを作成」を押します。緑色のメッセージで作成が確認され、一覧に戻ると作成したルールが表示されています。
ルールはすぐに動き始めますが、センサーから限度を越える計測データが届くまでは何も起こりません。ルールを作成する前の計測データは対象になりません。
アラートが発生すると、アクションに登録した全員に、ルール名とどのセンサーかが通知されます。計測値がリセット値まで戻ると、正常に戻ったことを知らせる2通目のメッセージが届きます。
ルールが判定できるのは、届いた計測データだけです。電池切れやゲートウェイのオフラインなどでセンサーからの送信が止まると、「低温」のルールは何も知らせません。低温かどうかを判定するデータが届かないからです。送信が止まっているセンサーがないか、ダッシュボードで確認してください。
ルール画面の各行の右側に、小さなボタンが3つあります。
- 鉛筆:ルールを開いて変更できます。フォームは作成時と同じで、最後のボタンが「変更を保存」になります。
- 時計:履歴を表示します。このルールがいつ、どのセンサーで発生したかがわかります。
- ごみ箱:ルールを削除します。削除前に確認があります。元には戻せません。
ハウス内で作業中で扉を開けているときなど、ルールを消さずにしばらく止めたい場合は、鉛筆でルールを開いて「ルールを有効化」をオフにします。作業が終わったらオンに戻してください。
- リセット値を逆側に設定している。いちばん多い間違いで、メッセージが次々に届く原因になります。詳しくはしきい値とリセット値をご覧ください。
- 「または」の条件を期待している。1つのルール内の条件は、すべて同時に満たされる必要があります。低すぎる場合と高すぎる場合を見守るには、ルールが2つ必要です。
- ルールがオフのままになっている。ルールがまったく発生しない場合は、まず「ルールを有効化」を確認してください。
- メールアドレスの入力ミス。警告は表示されません。メッセージは届かないまま送信されます。
- LINEを連携していない人がいる。一覧に表示され、選択もできますが、何も届きません。
- 限度が厳しすぎる。普段の計測値に近い値を限度にすると、メッセージが絶えず届きます。無視されるメッセージは、ないよりも悪い結果になります。